最終更新日 2024年10月16日 by cuerda

朋和産業株式会社は日本有数の食品パッケージの会社である事はよく知られていますが、その地位を確立した背景にはこれまでの通常のパッケージ会社にはない、様々な特徴があります。
その中でも特に業界から注目されているのが、パッケージの印刷会社でありながら、開発部門やデザイン部門を所有していることです。
通常これらの会社は単純に顧客から受け取ったデザインに基づいて印刷を行い、パッケージを作成するのが主な業務であるため、自らデザインを行う事はありません。
また仮にデザインを行っても多くの食品会社は製品自体を十分に理解していない会社のデザインを受け入れる事はなく、自社で独自のものを考案することが一般的となっています。

朋和産業であればパッケージ制作のトータルサポートが可能

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パッケージデザインの重要性

これはパッケージデザインは商品を顧客が選ぶ上で非常に重要な要素となっているとともに、その売れ行きを左右する大切なものであると考えられているためです。
基本的に製品は品質が良いことが非常に重要ですが、その品質を顧客に確認してもらうためにはまず手に取って選んでもらえなければ意味がありません。
その手に取って選んでもらうためには、パッケージデザインの持つ様々な要素が非常に重要なものとなっているのです。
その中で朋和産業株式会社が数多くの食品パッケージを自らデザインし、また多くの企業にこれが受け入れられてきた背景には、様々な戦略的な施策があります。

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食品に特化した様々なパッケージの構造の開発

その1つは、食品に特化した様々なパッケージの構造の開発です。
食品パッケージは基本的には異物が混入しないように様々な要因で開けにくくなっている反面、購入した人が食べるときには非常に開けやすいようなものとする必要があります。
この両方の相反する要素を実現するために様々な形状で試行錯誤を重ねた結果、独特の形状にたどり着きました。
その形状は現在ではほとんどの食品メーカーで使用されており、その特許は朋和産業株式会社が所有するものとなっています。
すなわち食品メーカーは朋和産業株式会社が提案するデザインを受け入れなければこの形状を利用することができず、市場において、他社に遅れをとってしまうと言う問題を生じるリスクがあるのです。
このようなパッケージの特許を持つ事は会社にとって非常に重要な意味を持っており、食品外車に対してパッケージの部分でイニシアチブを取ることができると言うメリットがあります。

安全衛生の面でも細心の注意を払わなければいけない

しかし単純にこのような特許を獲得し強制的にそのデザインを使用させるような形だけでは、十分にその地位を保つことができません。
新たな方法が次々と開発され、現在のものを上回っていく事は明らかであるため、これに対応できるような方法を次々と考案しなければならないことになります。
そのため朋和産業株式会社では現在でも次々と新たなパッケージデザインを開発し、いろいろな企業に提案し続けているのが実態です。
これにより開発部門やデザイン部門は社内でも重要な役割を担うものとなり、この会社のデザインは非常に充実したものとなっているのが特徴です。
また食品パッケージの場合には単純にデザイン面だけではなく、安全衛生の面でも細心の注意を払わなければいけないものとなっています。
近年では外部からの異物の混入やその他の衛生上問題となるようなトラブルが発生するニュースも後耐えませんが、このような状況に至っても最低限の安全性を確保することができるよう、様々な方法を実現しているのもこの会社の特徴です。
そのため食品は非常に安心して購入し食べることができるものであることを重視し、様々な施策を具体的に実現しているのも特徴となっています。

食品会社自身の製造工程の効率化やコストダウンなどを支援

同時にパッケージのコストを極力引き下げると言うことも重要であり、この部分でもこの会社は非常に多大な貢献をしているのが特徴です。
従来に比べ原材料を削減した上で効率的なパッケージとする研究も進められており、これらを次々と食品会社に提案することで食品会社自身の製造工程の効率化やコストダウンなどを支援するものとなっているのが特徴です。
総合的に食品業界を支える重要な役割を果たす会社となっているため、多くの企業から期待されていると言う事実があります。
朋和産業株式会社がこれまでこのような大きな業績を培うことができた背景には、社内の雰囲気と独自の制度が大きく影響していると考えられる面が少なくありません。
様々なアイディアが受け入れられやすい社内の雰囲気があり、そのため開発部門やデザイン部門でなくても、多くの社員が自ら考案したデザインを持ち寄り、判定を行う機会が数多く設けられているのが特徴です。

まとめ

さらに社員を大切にする会社でも知られており、特に様々な事情により退職した元従業員を積極的に雇用するカムバック採用制度は、これまでの日本の企業では考えられないものでした。
この制度によって復職した多くの社員は、自分の技術を最大限に活かしながら新たな製品開発に携わることができるほか、基本的にその待遇も従来通りと言う場合が多いため、多くの社員がモチベーションを高めて仕事が出来るのもメリットとなっています。